事例紹介〜アイレンタカー鹿沼店〜

アイレンタカーの強みは圧倒的な法人営業のノウハウと、それを加盟店に落とし込むバックアップ体制にあります。今回は、弊社がフランチャイズ本部を展開するきっかけとなった弊社副社長高村の店舗をご紹介します。

企業概要

会社名
有限会社 ティーコネクションツー
住所
栃木県鹿沼市西茂呂3-55-4 
店舗数
アップル1店舗 ドレスアップショップ1店舗
月間稼働率
法人貸出を入れると80%〜90%
売上
法人とエンドユーザーの比率によって異なるが
月間100万円の安定的なストックが見えてきている

中古車レンタカーを始めたきっかけ


代表取締役社長 高村勝

レンタカー事業に対しては、以前から関心がありました。非常に市場が伸びているという事は聞いていましたし、本業の状況も以前のように1台売って20万〜30万というその1台がなかなか売れなくなったという中で何かしら打開策をうたなければという危機意識がありました。

当初は、自社でやろうと考えていたのですが、現在社長をやっている小暮さんと話をしてお互いに車買取のアップルに加盟していてフランチャイズのイメージもあったのでだったら一緒にフランチャイズ本部をやってみようという事で始めたのです。


中古車レンタカーを始めて驚いたこと


オープンしたのが昨年の6月。最初はノウハウもないため、手探りに近い状態でした。

私の会社の立地条件は決して良いとは言えません。そのため、スタッフとポスティングをしたりフリーペーパーに広告を掲載したりと、様々な試行錯誤を行ってきました。

レンタカーを始めて最初に驚いたのは今までと全く異なる層のお客様が来店されるようになったことです。その方はごく一般的な主婦の方なのですが、旦那さんが休日に車で出かけると移動手段がなくなってしまうとのことで、よく週末にレンタカーをご利用いただいています。

本業がドレスアップショップだったということもありますが、今までは全くご縁が無かったお客様が来店されるようになったことだけでも非常に驚かされました。本業だけで10年以上かけて集めていた顧客リストがありましたが、レンタカー開始3ヶ月くらいで顧客数が2倍にまで増えました。

■アイレンタカー鹿沼店の店舗周辺写真

駅からも徒歩20分以上かかり周辺に住宅地は見当たらない



稼働率40%の壁


しかし当時、稼働率は30%〜40%を推移していました。圧倒的に平日の稼動が少ない。土日は満車になりお客様を断りすることはあっても、平日は車が遊んでいる状態でした。

土日は月に8日、祝日を入れても月に10日程度。これでは稼働率はどんなに頑張っても40%に届かない。

中古車レンタカーは平均単価が3500円前後なので、5台稼動しているとしても単価:3500円×稼動:10日×台数:5台=175000円となり、初期投資や保険料、維持費等を考えると、事業としての面白みに欠けるものになってしまいます。ましてやレンタカー用に車を購入しロイヤリティを支払っている加盟店様ならば、粗利がかなり圧迫されてしまいます。

駅前などで立地条件が良く貸出に困らない店舗は別ですが、多くの場合は稼働率40%の壁は越えられません。実際には、良い立地というのは限られますので、多くのレンタカー店舗が、「土日フル稼働・平日ゼロ稼動」に近い状態というのが中古車レンタカーの実情です。

もちろんaiレンタカー鹿沼店も例外ではありませんでした。



月収100万円が見えた!


弊社がこの「平日稼動を上げるにはどうすればよいか?」という問題に対して徹底的に取り組んだのが法人貸出の強化です。以下のグラフをご覧になっていただくと法人貸出によって、稼働率が高い水準を実現できていることが分かると思います。

■アイレンタカー鹿沼店の月別稼働率の推移

ご存知の通り、レンタカー事業では、稼働率が収益性を左右します。

中古車レンタカーで、これからレンタカー事業をやる方がレンタカーの稼働率向上策と聞けば、チラシのポスティング、インターネットの環境整備、広告媒体への掲載などに意識が向いてしまいますが、それらはどれもエンドユーザ様向けの施策です。

駅前立地や、都内のような立地が良いところを除くと、法人営業を実施しないと安定的なレンタカー事業というのは運営できないのです。しかし、私たちのように新規で参入すると、ついついエンドユーザー向けの施策のみ考えてしまい、十分な稼働率が実現しない事になってしまうのです。

私自身、レンタカー事業をスタートして、その事実に気づき、当初は色々な苦労がありましたが、そういった試行錯誤の結果、法人営業のノウハウができあがり、稼働率も、一年たった今では、80%〜90%の水準まで上げることができました。



本業との相乗効果が生まれる


法人企業様含め貸出が増えることで、弊社を使ってくださるところから色々とお声をかけていただけるようになりました。つまり、本業での仕事が増えてきたんですね。

レンタカーをお貸しした方に、その車両を販売したり、レンタカーをお貸ししたことがある法人企業様から車を買い取らせていただいたりと、弊社の本業である「買い取り」や「販売」に繋がるようになりました。


稼働率が安定したことでレンタカーも10台では足りなくなり、20台まで増やそうと準備しています。さらに本業での上乗せ収益が加わることで、念願だった月額売上100万円が射程距離圏内に入ってきました。



アイレンタカーで実現したいこと


最近は、アイレンタカーでもセミナー等を開催し、私自身も壇上に立ってお話する機会も増えてまいりました。

ご面談した社長からよく「いくら儲かるんですか?」とご質問を受けることがあります。私は毎回「では、社長はいくら位儲けたいのですか?」と問い返すようにしています。先方から目標金額を伺えたのであれば、「その金額を目指すならば、社長はこれくらい頑張っていただけますか?」と言葉を続けています。

何故なら、レンタカー事業を中心に、販売や買取、整備といった事業を展開する事で、売上を伸ばしていく事が可能だからです。

人口の伸びが止まり、自動車関連の事業を展開している多くの中小企業様が、事業の将来を不安に感じていらっしゃると思いますが、是非、そういった中小企業様が将来を考える上で、私たちの取り組みが参考になれば幸いです。